海洋探査株式会社

潜水調査

稚ナマコ人工種苗の放流追跡調査

稚ナマコ人工種苗の放流追跡調査
2016年11月下旬 水深9mの放流状況

稚ナマコの人工種苗は放流後、直ちに散逸して発見率を低下させるため、追跡調査を困難にしていました。
私たちが開発した『石詰め礁』はこの問題を解決するとともに、小型種苗を外敵から保護し、餌料の供給および育成する場を提供しています。

写真は10㎜サイズの稚ナマコを外海に造成した石詰め礁に放流した時のものです。 そして、3ヶ月後に放流状況の観察潜水調査を行いました。
この結果、沖陸2か所で放流礁とした石詰め礁の全体から稚ナマコが出現し、このうち少数が周辺漁場への移動、染みだした状態で確認されました。
この追跡調査により、沖合のナマコ漁場に稚ナマコ人工種苗の放流と漁場への定着が容易に行えることが確認されました。

桧山地区 | 鋼製高層魚礁の調査

桧山地区 | 鋼製高層魚礁の調査
タイムラプスカメラを設置した高層魚礁と魚群

人工魚礁に据え置きタイムラプスカメラを設置した調査を行っています。

写真は沿岸域の水深50~100m前後で比較的深い所に設置された、高さ15mの鋼材で構成され内部に蝟集空間がある培養型高層魚礁に、クロソイ、エゾメバル、ホッケとともに通過する大型のブリなど魚類の群れが観察され、潜水観察では得られないシーンを記録できました。