石詰め礁とはナマコ、ウニ、アワビなどの人工種苗の保護・育成の基盤となるものです。
また微細藻類から、小型・大型藻に到る海藻類の着生基盤としても機能します。
写真は、ナマコ人工種苗の適応例です。
沖合漁場への稚ナマコ放流は、冬季の波浪環境を考慮すると斃死や散逸のリスクが大きいと考えられていました。
そこで、当社では固定力と安定性が高い石詰め礁を開発しました。石詰め礁を積み上げて補強した放流漁場において、良好な結果が得られました。
【主な特長】
>生物の沈着・生息・侵入空間を形成します。
>徒手で持ち運び、小型船と人手で設置できます。
>礁は30㎏前後に形成、連結して安定性を増大します。
*道内では日本海、オホーツク海を中心に6,000個以上の実績
(2017年4月)
多孔質礁は漁場の砂地帯を食害防止フェンスとして利用する、新規の藻場礁です。
軽量なため小型船で運搬・設置・移設・撤収が行えるので管理が行いやすくなります。
フシスジモクやホソメコンブの採苗・育成実績があります。
多孔質基質は砂が堆積しにくい形状で、堆積しても波浪により砂が払拭されやすく、また基質の凹凸地形はフシスジモクやホソメコンブの幼胚や胞子が定着しやすいのが特長です。
【主な特長】
>人手で管理できる移設型の藻場礁です。
>目的に合わせ25k〜70kgの小型礁で採苗・移設します。
>食圧が低い砂地縁辺部で採苗・育成の効果が得られます。
*九州地区では水産環境整備藻事業に採用されています。
産卵型人工海藻はウニ類や巻貝の食害を回避して、任意の場所に魚類の産卵場を造成できます。
波浪耐性が高いため、5年ほど継続してハタハタ産卵場を維持していることが確認されています。
写真の例では、H28年に雄冬港の外堤防施設で100個体を超える卵塊が観察されました。
【主な特長】
>天然の岩盤やコンクリート構造物に施工・設置できます。
山用石詰め礁は、現地の石材を最大限利用して施工できる山岳道補修用資材です。
崩落した山道や斜面の補修に重機材の搬入を必要とせず、小人数・短時間での施工が可能です。
さらに連結することで軟弱地盤にも追従・対応でき、また、水はけが良い構造のため、これまでの一般土嚢に比べ各段に優れた耐久性が特徴です。
【主な特長】
>内部に滞留する土砂は、植生再生の基盤となります。
>水衝部洗掘の緩和策に最適です。
>木道基礎部の水はけを改良し、木道の耐久性が向上します。
海洋構造物の固定に最適なアンカーです。
定置網、養殖施設、生け簀、航路ブイ、浮桟橋、係留ロープなどに使用できます。
砂の厚さ5m以上のR4式と、3.5m以上のR5式があります。
どちらも、細砂底質で14tの固定力が発揮されます。
エアーサンプラー:設計・運用調査・販売
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